ゼロの公開 THE CONCEPT IS OPENING TO THE PUBLIC

2010年7月発生雨漏り事例に対する検証記録

雨漏りカウント期間から外れた検証記録です。

【2004年9月7日お引渡し物件】

★下記の日時をクリックしていただくと、詳細をご覧いただけます。

10.07.18お客様より雨漏り発生連絡、現地確認、水掛試験

7月17日、お客様より前日の大雨でファミリールーム天井より雨漏りがあったとの連絡がある。

7月18日に現場に伺い確認すると、2階ファミリールームの天井のクロスが水を含み、めくれている状況であった。

上階はルーフテラス、雨漏り部分の直上にちょうどテラスに面するサッシがあるため、サッシまわりに重点的に水掛けを行ったところ、サッシ端部の水切りとサイディングの隙間付近への水掛けで浸水を確認。

おおよそ、この部分が雨漏り箇所と確定し、この日の検証はここまでで終了。

10.07.22営繕ミーティングにて報告、議論

水切りと防水シートの取り合いは、ここから雨水が浸入したとしても雨漏りが起こらない形状になっているため、 ここからの浸水は考えにくいが、水切りとサイディングの隙間から中をのぞいたところ、多少防水シートの浮きがあったことから、明確ではないものの、それが何らかの原因となっているのではないかと推測。

再度現場にて水掛けを行い原因を究明することとし、手順等の確認。

10.07.23現場にて原因の特定作業・修復

先日の水掛けの際、テラスに植木などがあり確認できていない部分があったため、まず、先日浸水を確認した部分付近を全体的にさらに注意深く観察したところ、サッシ下左隅にコーキングの切れとFRP(ガラス繊維と不飽和ポリエステル樹脂を複合した軽量強化プラスティック)防水の浮きを発見する。

水掛けを実施したところ、浸水を確認。先日おおよそ特定した場所と近接しているため、こちらが原因である可能性が高いと推測し、その場でFRPの浮きを処理し、コーキングをやり直しする。

再度水掛けをするも浸水せず。原因の特定および修復が完了(後日、室内の修復も完了)。

10.08.05営繕課ミーティングにて最終検証

現場での検証担当者からの報告および写真等にて、今回の雨漏りの原因を整理、検討。

該当箇所の施工は、サッシ枠にFRP防水を突き付け、その部分をコーキングで覆うルールになっている。

FRP防水は、その性質上、サッシ枠と接着しにくいので、サッシに巻きつくように施工すると浮きが起こってしまう。今回の場合は、施工当時FRPがサッシ枠にわずかに巻きつけられ、それによってコーキングの充填厚も不足した状態となっていたところ、経年劣化によりFRPが浮き、さらにコーキングが劣化して隙間ができてしまったことにより、雨水が浸入してしまったものと断定。

再度この点を工事課ミーティングで報告し、最終のまとめをすることとして検証を終了。

10.08.09工事課ミーティングでのまとめ

今回は、施工手順として何か大きなミスがあった訳ではないが、FRPをサッシ枠にわずかでも巻きつけてしまうと、数年経ってこのような問題を引き起こす原因になるという認識が不足していたケースと言える。

サッシ枠とFRP防水の取り合い部での不備は雨漏りに直結するため、非常に慎重な作業と技術力を求められる部分であり、その重要性を、ゼロだけでなく関係業者含めて再度しっかりと認識する必要がある。
この点を重要チェック項目とし、施工時の最終確認を十分に行うことを取り決め、まとめとする。

以上、今回の雨漏り報告といたします。

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